ハードワークに悩まされる可能性
待遇が良く、リストラの対象となるリスクが少ない正社員。しかし、安定しているイメージがある正社員でも、アルバイトや派遣社員と比べて、大変なことというのも色々あるのです。そもそも正社員は、業所が定めた所定労働時間の上限まで労働する人のことをいいます。フルタイム勤務をする正社員は、短時間勤務のアルバイトやパートと比べて、どうしても肉体的、精神的負担が大きくなってしまうのです。 物流、運送業界は人出不足が慢性化し深刻な状況になっており、1人当たりの仕事量も増えてきています。それだけでなく、運送業界はお盆期間や年末年始に繁忙期を迎える傾向があり、この時期は人手が足りず、休みなしで連続勤務を任されることもあります。疲れが蓄積されやすく、事故のリスクが高くなってしまうのが、正社員ドライバーとして働く上でのリスクとなるでしょう。
長く働いても給料アップが見込めない可能性
終身雇用や年功序列の崩壊、同一労働同一賃金の導入などにより、正社員になるメリットは以前に比べ小さくなっています。また、タクシードライバーやトラックドライバーは、一般の企業よりも能力主義、成果主義の考えが強く、長く働いても給料が上がらないということも考えられます。物流業界や運送業界で給料アップを目指すならば、自分のスキルを磨くことが一番の近道になるでしょう。トラックドライバーならば、大型運転免許を取得して荷物を持ち出す量を増やしたり、運行管理者の資格を取得して管理職を目指したりすることが大切となります。 起業して10年会社が残る確率は6.3%と言われており、会社が倒産すれば正社員でも問答無用で転職を余儀なくされてしまうのです。働き方が多様化する現代社会。ドライバーとして安定して働くためには、正社員登用を目指すだけでなく、どこの会社でも通用できるよう自分のスキルや能力を磨き続けることが重要となります。